DIYを始めてけっこう早い段階で欲しくなってくる電動工具の一つに電動サンダーがある。
ぶっちゃけサンダーだけで何か特別な新しい加工ができるわけではないし、自分で作れるモノの種類が増えるわけではない。
でもサンダーはめっちゃくちゃ使うし僕にとってなくてはならない電動工具の一つだったりする。
ホームセンターで買えるワンバイ材などのプレーナー加工された材料でも、良く見るとナイフマークなどが残っていたりして表面は意外と荒れていたりする。
特にステイン等で着色するとナイフマークが浮かび上がるようにでてくるのでよくわかる。
手作業で表面を均すにはかなりの手間と労力がいるけど、電動サンダーがあれば作業効率も爆上がりで手作業に比べて圧倒的に早く表面を整えることができる。材料の表面がスベスベになって気持ちいい。
決して加工の主役ではないかもしれないけど、仕上げのランクを1ランクも2ランクも上げてくれるいぶし銀的な存在なのだ。
電動サンダーの種類
そもそも電動サンダーの種類はDIYで使うモノだと下の2種類がある。
- オービタルサンダー
- ランダムサンダー
さらに据え置き型のサンダーでは「ベルトサンダー」だったり「ディスクサンダー」があったりするけど、ここでは手持ちの電動サンダーである「ランダムサンダー」と「オービタルサンダー」を取り上げたいと思う。
まっさきに言うと僕的の結論は「ランダムサンダー」を買っときゃええ、ってことだ。
オービタルサンダー
オービタルサンダーの見た目は研磨するパッド部分が四角いので、見ればすぐにオービタルサンダーだとわかる。(三角の形もある)
その四角い形からオービタルサンダーの動きは前後にまっすぐ動くと思っている人もいるかもしれないが、オービタルサンダーの動きの機構は単純にひたすら円の形を描くように動くようになっている。
簡単に言えば単純な円運動しかしない。だから安いって感じ。
ちょこちょこ「初心者はまずオービタルサンダーを買え」って書いてるのを見かけると思う。僕もそれを信じて最初にオービタルサンダーを買った。値段も安いし。でもすぐにちょっと後悔した。
最初にオービタルサンダーが勧められる一番の理由がおそらくこんな感じだ。
単純な円運動のみ → 研磨力が弱い → 削りすぎる心配がない → 平面を崩さずに仕上げをすることができる。
つまり研磨力が弱いことが初心者にとってのメリットになっている感じだと思われ。
オービタルサンダーを使ってすぐに気づくと思うけど、思ってたより研磨力が弱すぎる。目地の段差とかを消そうと思うとけっこう手間がかかったりする。
あと個人的にオービタルサンダーを使っていて一番困ったのが、SPF材やワンバイ材、杉材などの柔らかい材料にオービタルサンダーをあてるとミミズがはったような傷が入ることがちょこちょこあった。
しかもこの傷はステインなどで着色時に浮かび上がることが多く、よけいにタチがわりぃなと思ってた。
これがオービタルサンダーを買って後悔した一番の理由だ。
あの時は僕も若かったし使い方が良くなかったのかもしれない。でもランダムサンダーに変えたらそのミミズがはったような傷は入らなくなった。
ランダムサンダー
ランダムサンダーの形はパッドの部分が丸いので見ればすぐにランダムサンダーだとわかる。丸っこいのでちょっとかわいい感じがして好き。
ランダムサンダーの動きの機構は、オービタルサンダーと同じ円運動に加えて更にゆっくりとした回転運動が追加される。
簡単にいうとオービタルサンダーよりも複雑な動きをするのがランダムサンダー。
複雑な動きをする分、研磨力は強め。とはいっても変速機能がついている機種もあるので、速度を落とせば削りすぎる心配も少なくなる。さらにペーパーの番手を240とか320まであげれば削りすぎるということはまあ無いはず。
また単純な楕円運動だけではなく回転もするので研磨箇所は分散される。だって研磨箇所が1点に留まらず回転して移動していくからね。
この回転運動により研磨が適切に分散されることにより研磨ムラを無くしているのだと思われる。実際にランダムサンダーを使うとミミズがはったような傷は入らなくなった。
これが個人的にオービタルサンダーではなく、最初からランダムサンダーを買えばよかったと思う点。
あと、ランダムサンダーのサンドペーパーは丸い形で市販されているΦ125のサイズのペーパーを使う。
マジックテープ式で止めるので、ペーパーを装着したり外したりが楽で良い。オービタルサンダーは普通の四角いサンドペーパーを自分でカットして、それを挟むようにして使うのでちょっとめんどくさい。
ということで僕はランダムサンダーしか使っていない。なのでオービタルサンダーは既に処分した。
研磨力が強いと言っても速度調整ができること、ペーパーの番手を上げることで削りすぎることはなく仕上げ研磨までこなすことができる。
逆に目地の段差などを削りたいときは、荒目の番手で研磨すれば段差をなくすこともできる。
結論として僕のおすすめは圧倒的にランダムサンダーだ。
ランダムサンダーが優れているポイント
オービタルサンダーに比べてランダムサンダーが優れているポイントは以下の点だ。
そしてランダムサンダーを選ぶポイントとしては、下の2つのポイントだけで十分だと思う。
ランダムサンダーの機構自体は比較的単純なものなので、メーカーの違いで特別な機能などはないと思われる。
もしコードレスにこだわらなければ速度調整機能があるランダムサンダーを買えばOK。速度調整機能は削りすぎ防止のためにも必要な機能だ。
でもコードレスは本当に使いやすいので、お金に余裕があればコードレスをお勧めする。もしハイコーキかマキタのバッテリーを持っていれば迷うことなくコードレス式を選ぼう。その方が幸せになれる。
電動サンダーの使い方のコツ
これはオービタルサンダーにもランダムサンダーにも共通したことだけど、電動サンダーの使い方のコツを伝えたい。
たまにサンダーを強く押さえるように使っている人がいるようだけど、押さえこんではいけない。
強く押さえるとせっかくの円運動を抑え込んでしまうことになって、研磨箇所がうまく移動できずに材料に傷を残すことになってしまう。
そしてなめらかに滑らせるようにイメージして使う。研磨箇所を分散させる必要があるので一つの箇所に留まらせるのではなく、できるだけ手でスムーズに動かしてやる。
あとは削りすぎが心配なら速度調整機能を使って速度を遅くしてみよう。
これらを意識して使えば失敗することはあまりないんじゃないかな。
おすすめのランダムサンダー
ランダムサンダーは比較的構造は簡単だしメーカーごとで機能に大きな差はないと思っている。
ただ出番は多い電動工具なので、できればコードレス化した方がQOLは爆上がりする。
もしすでにハイコーキかマキタのバッテリーを持っているなら、そのメーカーのランダムサンダーを買うことになると思う。
僕はハイコーキ派なのでハイコーキから紹介する。
マキタはこっち。
僕自身はハイコーキしか使ったことないし、ハイコーキのランダムサンダーに特に不満は感じていない。
なので具体的にハイコーキとマキタそれぞれの細かい違いはわかんないけど、ハイコーキの方が速度調整は6段階で細かく調整できる。(マキタは3段階)
ただし、速度調整範囲はどちらも同じで7000〜11000回転/分となっている。
写真を見ての大きな違いは、集塵口の位置が違うと思った。
ハイコーキは本体のサイド側から集塵口が出ていて、マキタは真後ろから出ている。
これがどこまで影響でるのか正直わからないけど、なんとなくマキタの方がバランスが良くて使いやすそうな気がする。
そりゃ普通に考えたら横からでているより真後ろから出ている方がバランスとか使いやすいよね。あと見た目がシュッとしていて良い。
もし今からメーカー縛りがなくてランダムサンダーを買うならマキタを買ってみたいかな。(どれだけ違うか感じたいだけ)
とは言っても別にハイコーキに不満があるわけじゃないんやけど。
あとはコードレスにこだわらなければ、あまり聞いたことないメーカーだけどアマゾンのレビューも良さげだしこれもありかもしれない。知らんけど。
調べてみるとコード有りだと速度調整機能がついているランダムサンダーは少ないんやね。
これは速度調整機能もあるしアマゾンでのレビューも良さげ。あと値段がめちゃめちゃ安い。とりあえずこんな格安のモノから始めてみても良いかもしれないと思った。