インパクトドライバー、丸ノコ、サンダーを買ったら、そろそろ次に欲しくなってくるのがトリマーじゃなかろうか。
トリマーといっても溝を掘るぐらいのイメージしかなくて、あまり出番がないと思っているかもしれないが、トリマーにしかできないことが多く加工の主役とも言える。
あのおしゃれな加工はどうやってるんやろ?っていう加工はだいたいトリマー。溝を掘る他にも装飾的な加工やホゾの穴掘りにも使える。
基本的な使い方としては部材の面取り加工だけど、
箱物の「片胴付き追い入れ継ぎ」という難しい名前の加工も簡単にできる。名前は難しいけど加工はそんなに難しくない。
あとは型を使うことで同じ物を複数作ることができる「ならい加工」もトリマーが必須になる。
アイデア次第で様々な使い方ができるし、youtubeとかでは変態的な使い方をしている人も散見される。(褒め言葉)
ちょっと本格的っぽい家具を作る上でトリマーはなくてはならない存在で、僕的には最も使用頻度が高く、控えめに言ってもうトリマーの無い生活は考えられないぐらいには依存している。
そんなトリマーを買うにあたって選び方なんかを参考までに書いておこうと思う。
ちなみに僕はハイコーキの「M3608DA」を使っている。いろいろ調べた結果コレが最強だと思って選んだ。
初心者向けトリマー
DIYを始めたばっかりで、これからも続けていくかわからない…でもトリマーを使ってみたいの。って人にオススメのトリマーは京セラ(旧リョービ)の「MTR-42」だ。
DIYを始めたばっかりの初心者向けトリマーならコレ一択になると思う。僕も最初に買ったトリマーで長年活躍していた。(今はトリマーテーブル要員になっている)
京セラ(旧リョービ)MTR-42
MTR-42の優れている点は以下のとおり。
特に切削深さの調整機構は神がかっている。この機構は他のメーカーでも採用してほしい。
あとは地味に本体逆さ置きができるのは重要なポイント。有線タイプのトリマーは本体の上向きに電源コードが出ているため、本体逆さ置きはできないものが多いけどコイツは違うんです。
本体逆さ置きができるので、スコヤを当てて切削深さ調整がめちゃくちゃ簡単にできる。逆さ置きができないと、トリマー本体を片手で固定しつつスコヤを当てて深さを調整する必要がある。めちゃめんどそう。逆さ置き必須。
反対に残念な点はこれらの点
MTR-42は回転速度の変更ができずに常に30,000回転/分ぐらいでビットを回しちゃう。恐いしけっこううるさい。
ただしMTR-42のプロバージョンのATRE60Vなら回転速度調整ができる。けど値段がけっこう高くなる。それならハイコーキかマキタ買うってなる。
個人的にトリマーはコードレスであることが重要なポイントだけど、MTR-42は有線となっているのがとても残念。だが最初に使うトリマーとしては十分すぎる機能が備わっている。
なんつっても安い。1万円を切る値段はすごい。1万円以下でこの機能なら十分すぎると思う。
ハイエンドトリマー
本格派トリマーを選ぶ際に個人的に思う必要な機能は2つある。
となってくると選べるトリマーは限られてくる。
- ハイコーキ M3608DA
- マキタ RT50DZ
- マキタ RT001G
この中のどれかを選べば間違いない。
ハイコーキ派マキタ派はあると思うけど、すでに宗派が決まっていてバッテリーを持っていれば、その宗派のコードレストリマーを買えば良いと思う。
個人的にはハイコーキのM3608DAをオススメしたい。
ハイコーキM3608DA
コードレストリマーはマキタが先行していて、ハイコーキが後追いで開発したっぽいんだけど、そのおかげかハイコーキM3608DAはマキタのRT50DZをほぼほぼ全ての面で上回ってきている。
この完璧ともいえるM3608DAの特徴をまとめてみた。
マキタのアタッチメント(プランジベースとか)が問題なく装着できてしまうのがやばい。
その他の性能もマキタのトリマーを微妙に上回っている。
マキタトリマーとの性能を比較してみる。
マキタRT50DZ・RT001G
マキタのRT50DZも神機であることは間違いない。しかしハイコーキM3608DAと比べると少し劣る部分がある。
マキタRT001Gはトリマーの後発機でパワーが36Vになっている。あと最高回転数がほんのちょっとだけ高い。
パワーがハイコーキの方が36Vとなっていてマキタを上回っているが、マキタの後発トリマーRT001Gならハイコーキと同じく36Vだ。(RT001Gは40Vmaxという名前だけど、実際には36V)
回転速度の調整はハイコーキ・マキタともに10,000~30,000回転/分の範囲で可能。マキタRT001Gだけは10,000~31,000回転/分で調整可能だけどあんまり差はないと思う。
回転数の調整は、抵抗が大きい削り方をするときは回転数を落とす、が基本だと思う。あとは回転数を落とすとめちゃくちゃ静かになる。リョービからハイコーキに買い替えた時に、その静音性に驚いた。さすがはハイエンド。
個人的に一番の重要なポイントは、片手での操作が可能なことだ。ハイコーキのHPを見るとワンハンドオペレーションと呼んでいるみたい。
ハイコーキのM3608DAだと、電源のon/off、スタートストップ、回転速度の調整を片手で操作することができる。
マキタのトリマーだとボタンの配置の関係で、片手での操作は難しい感じ。
ワンハンドオペレーションは実際に使ってみたらわかると思うけどほんとに便利。ハイコーキとマキタの違いではこの差が一番でかい。
アタッチメントの種類
トリマーを使っていく中でアタッチメントを使うこともあると思う。
よく使うアタッチメントとしてはストレートガイド。その他にはプランジベースだったりトリマーガイドだったりあるけど、このへんのアタッチメントはマキタが充実していて、ハイコーキからはほとんど出ていないっぽい。
だけど心配はいらない。マキタから発売されているアタッチメント類がハイコーキのM3608DAにもドンピシャではまる。
このおかげでアタッチマント類については特に心配する必要はない。マキタのアタッチメントを買えば使える。
ハイコーキほんとエグいわ。(プランジベース欲しい…)
ただし6.35mmコレットコーンは共通ではないので、それぞれ対応したものを買う必要があるので注意。
トリマーを買ったら6.35mmコレットコーンも一緒に買っておいた方が良いと思われる。海外のいろいろ変わったビット(6.35mm軸)が使えるのでトリマーの加工の幅が広がる。
なぜかアマゾンでは見つけられない。
ハイコーキM3608 6.35mmコレットコーン(楽天市場)
リョービMTR-42 6.35mmコレットコーン(楽天市場)
最強はハイコーキM3608DA
いろいろ調べた結果、最初に書いたとおり僕はハイコーキのM3608DAを使っている。不満はひとつもない。
でも正直、手持ちのバッテリーで選んでもまったく問題ないと思われる。
もしすでにマキタの18Vバッテリーとか40Vmaxのバッテリーを持っていればマキタトリマーを選べば良いし、ハイコーキの18V-36Vマルチボルトバッテリーを持っていれば、ハイコーキトリマーを選んじゃって良いと思う。
仮にもしバッテリー1つでいろんな工具を使いたければハイコーキかな。18V-36Vマルチボルトバッテリーがあればトリマーもランダムサンダーもインパクトドライバーもとりあえず全て使える。(そのうちそれぞれバッテリー1つずつ欲しくなってくると思うけど)
ぜひお金に余裕があればバッテリー式のトリマーを買おう。やっぱりコードレスのバッテリー式は作業効率が爆上がりだ。
お金がなくてとりあえずトリマーを使いたい時はリョービを選ぼう。
トリマーは木工加工の幅をめっちゃ広げてくれるなくてはならない存在なので、ぜひ使ってみてほしい。きっと虜になるハズ。