ものづくり

トイレットペーパーホルダーを作ってみる(4)パーツの加工

2023年11月17日

前回は型を使った倣い加工をしたけど久しぶりの更新になってしまった。

子供のswitchで天穂のサクナヒメが一斉トライアルしていたのでついついやっちゃった。なかなかおもしろいね米作り。まぁ実家でリアルに米作ってるけど。

今回は型を使って作ったパーツやその他のパーツに細かな加工をしていこうと思う。

前回の倣い加工編の記事はこちら

V字パーツの加工

テンプレートガイドの加工

まずは前回作ったV字のパーツを仕上げていこうと思う。この辺の細かい加工はけっこう楽しくて好き。

こんな型をちゃちゃっと作った。

加工するために作った型

この型にV字パーツをドッキング。

もちろん愛用している両面テープを使っている。貼ってはがせるタイプのピンク色のやつ。

型にV字パーツをくっつける

この状態で裏返して…

型の赤丸をしている溝に合わせてテンプレートガイドでV字パーツを削っていく。

今回も型を使った倣い加工だけど、溝を一定の深さで止めたいのでベアリング付ビットは使わずに、テンプレートガイドをトリマーにつけて加工していく。

使っているビットは6mmのエンドミル。ストレートビットは使わずにエンドミルばかり使ってる。もうエンドミルは手放せない、大好き。

トリマーにテンプレートガイドを装備

これでさっきの型の溝にそって削っていくとこんな風に掘れる。

トリマーに負荷がかかるので少しづつ深くしていって最終的に深さ6mmとした。ちょっと削りカスで見にくいけどこんな感じで掘れていく。削りカスはあとでサンドペーパーをかけるときれいになるので問題なし。

(画像の下の方に型からはみ出したV字パーツが見えるけど、これはトリマーで加工中に傾かないよう安定させるためにいれた台みたいなもの。転ばぬ先の杖的な)

ベアリング付ビットと型を使った倣い加工とは違い、テンプレートガイドを使った倣い加工にはちょっとクセがある。

テンプレートガイドを使った場合型から少し離れる

ベアリング付ビットと型を使った倣い加工は、ベアリングとビットの径が同じなら型とまったく同じように削ることができるけど、テンプレートガイドと型を使った倣い加工は、型から数ミリずれた位置を削ることになる。上の写真でも型から少し離れた位置を削っているのがわかると思う。

ハイコーキのテンプレートガイドの外周は直径12mm、つまり半径6mmになる。対して使っているビットは直径6mmのエンドミル、半径3mmになる。

このテンプレートガイドとエンドミルの半径差3mmを考慮して型を作らないといけないので注意。

テンプレートガイドの説明

今回は8mm幅の溝を掘りたかったので、型は14mm幅の溝を作っている。この型にテンプレートガイドを装着したトリマーでなぞるように掘っていくと、こんなふうに8mm幅の溝を掘ることができる。

ストレートガイドの加工

次はV字パーツに縦長の溝を掘っていこうと思う。

ここの加工には型は使わずに、ストレートガイドを使って加工していく。

使っているビットはここでも6mmのエンドミル。エンドミルさいっこー。

2つとも加工したらこんな感じになる。

2つとも溝ほった

ミスったオワタ

V字パーツにダボ用の穴を開けていたら勢い余って側面まで貫通してもた。オワタ。めっちゃきれいに穴あいとるわ…

失敗して穴が貫通した図

今から一から作り直すのはめんどくさいので丸棒を詰めて誤魔化そうと思う。練習がてら作ってるだけやし、幸い裏側やから目立たないハズ。

同じ素材のレッドオークの丸棒はないので、ホワイトアッシュの丸棒を詰めてカット。そのあと棒巻きサンドペーパーで整えた。

間違えた開けた穴を丸棒で埋める

目立たなくはなった…まぁ仕方がない。気持ち切り替えて行くしかない。

丸棒の加工

次はトイレットペーパーを通す丸棒を加工しようと思う。

使う丸棒は近くのホームセンターで売っていたホワイトアッシュの丸棒24mm。

田舎のコーナンにホワイトアッシュの丸棒があることに驚いた。前はこんなん売ってなかった気がするんやけど。

丸棒の中心に8mmの丸棒を入れたいので、中心に8mmの穴を空けるんやけど、中心を出すためにこんなものを作った。

スコヤと留型スコヤを両面テープでくっつけた

スコヤ留型スコヤを両面テープでくっつけただけ。僕はシンワ製を信頼している。

これをつかってスコヤの角の方に丸棒を当てて…

これで丸棒の中心がでる

留型スコヤの45°に沿ってカッターでマークをつけて、これを2箇所でするとこんなふうに中心がでる。丸棒や正方形の角材なら中心が出せるはず。まぁ正方形なら対角線を結べば中心がでるんやけど。

これもYouTubeで教えてもらった。先人の知恵に圧倒的感謝。

丸棒の中心

んで6mmの丸棒を埋め込んだのがこんな感じで、それを整えると良い感じになる。

丸棒を入れる時はペンチとかそんな感じのもので入れる方の丸棒を少し潰すと入れやすい。ボンドの水分で膨らんで元に戻るので強固になる。

サンドペーパーで整える

トイレットペーパーを押さえるパーツ

次はトイレットペーパーを押さえるためのパーツを作っていこうと思う。(なんていう名前かわからん。)

いろいろ考えたけど、僕の加工できる範囲の形しかできないのでシンプルな長方形にすることにした。

トイレットペーパー押さえるやつは角材にした

このパーツにも丸棒と同じように細い丸棒を埋め込んでいく。こっちは6mmの丸棒とした。

これは長方形なのでスコヤと留型スコヤを組み合わせた方法では中心が出ないので、シンプルに対角線を結んでその交点を中心とする方法とした。

丸棒を埋め込むとこんな感じ。

角棒に丸棒を埋め込んだ

すべてのパーツが揃った

あとは天板と裏板のパーツを作れば、すべてのパーツは揃ったことになる。

それぞれのパーツはトリマーの45°ビットで1~2mmぐらいで面取りをして、サンドペーパーをかけまくった。めちゃくちゃスベスベでめちゃ気持ちい。

トイレットペーパーホルダーに必要な全部のパーツ

やっとこさ全てのパーツができたので、次は組み立てとお楽しみのオイル塗装をしていくつもり。

オイル塗装は見た目もきれいになるしめちゃめちゃ楽しい。

完成編はこちら↓

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