前にBRUNOの電動ミルが良さげって記事を書いた。
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片手で使えるBRUNOの電動スパイスミルが良き
2024/12/10
胡椒がけっこう好きでいろんな料理に黒胡椒を使うけど、やっぱり挽きたてのブラックペッパーが香りがあって好き。 いままで普通にスーパーで売っていたハウス食品のギャバンミル付きブラックペッパーを使ってた。手 ...
BRUNOの電動スパイスミルは2種類のスパイスを入れることができるし、デザインもオシャレなので買って良かったグッズの一つだ。
ただ気に入らない点があって、キャップとかそういう類のものがないのでミルを置くとスパイスの削りカスが下にちょっと落ちちゃうってことだ。
いちいち拭かないと気になるのがイケてない。

さすがにキャップを作るのは難しいので、このBRUNOの電動スパイスミルを置くためのスタンドを作ってみたという、まったく誰の役にも立たない記事を書いてみる。
ミルを置く台を作る
ミルを置いた時にスパイスの削りカスが直接落ちるのがイヤなのでミルを置くスタンドを作ることにした。
イメージとしては、片手で置けてすぐに使える台を作りたい。まぁ平たく言えばただの台だ。
掘り込んだ穴に置くタイプにするか、台の上に置くタイプにするか悩んだけど、とりあえず台の上に置くタイプで作ることにした。
こういう小さな工作はすぐに形になるので作っていてけっこう楽しい。さっそく作ってみた。
型をとる
まずはミルの形と同じ型をとることにした。
紙の上にミル現物を置いてシャーペンで型をとる。これでミルの形と同じ型紙ができた。ただの楕円なのでめちゃくちゃ簡単だ。

んでハサミで型を適当な大きさにカットする。

これをベニヤに貼り付ける。僕は型を作る時はだいたい5.5mmのベニヤを使う。
こういう時は3Mのスプレーノリを使うとキレイに貼ることができる。間違っても液体のりは使ってはいけない。紙が水分を吸ってふにゃふにゃになっちゃう。

あとはこの型紙どおりにカットして型を作る。
きれいな型にするために、まずざっくりとカットして最後はヤスリで仕上げをすることにする。
まずは型紙にそってざっくりカットする。ヤスリで仕上げするので本当にザックリで構わないと思う。

めちゃくちゃガタガタだけど気にしない。
僕は小型のバンドソーでカットしたけど、ジグソーでも丸ノコでも手ノコでもカットできればなんでも良い。ここでは精度はまったく求めないから。
そしてこれをヤスリで仕上げして型にしていく。ベニヤなのでヤスリでどんどん削れていく。

仕上げ終わった状態がこれだ。さっきのガタガタなのと比べれば相当キレイに仕上がったと思う。
型自体が5.5mmのベニヤなので、ヤスリでも比較的削りやすい。
僕はプロクソンのディスクサンダーを持っているのでそれを使って削った。プロクソンのディスクサンダーはマジで神がかっている。これは微調整の鬼だ。いつも木口の微調整にも大活躍している。高いけど。
ディスクサンダーがなくても、こういう棒巻きヤスリ(角材に紙やすりをボンドで貼っただけ)やガラス板ヤスリ(ガラス板に紙やすりを両面テープで貼っただけ)で削ればうまくいくと思う。
これらはけっこう使うので持っておいたら便利だと思う。

これで型は完成した。この型をもとにして木材から切り出していく。
型を使って切り出す
次はさっき作った型を使って『倣い加工』という方法で切り出していく。
今回は作業部屋のその辺に転がっていたレッドオーク荒材の端材を使うことにした。小さいものなのでこんな端材で十分使える。

荒材なので使えるようにまずは製材する。
一皮剥けた姿がこちら。

そしたら型を当ててなぞるように墨線を書く。その辺に転がってたボールペンで書いた。

そしたら書いた墨線のわずかに外を狙うように切り出していく。墨線の1mm~2mmほど外を狙えば良いように思う。墨線ギリギリを狙った方が後の作業が多少やりやすくなるけど、墨線の内側に入ってしまうとアウトなのでそれなりの所を狙う感じ。
型を切り出したときと同じようにバンドソーで切り出したけど、今は精度はどうでも良いのでジグソーでも丸ノコでもなんでも切り出せれば良い。

そして切り出した材料に両面テープでベニヤ板で作った型を貼り付ける。墨線より外側を切ったはずだから型はすっぽりとおさまるようになる。

これで倣い加工の準備はできた。
倣い加工実践
ここから倣い加工をしていく。
まず倣い加工をするためにはベアリング付ストレートビットを使うけど、僕がいつも使っているのはこれだ。

YouTubeで教えてもらった上下ベアリング付きエンドミル。基本的に倣い加工はすべてこのビットでやっている。
倣い加工をするだけなら上か下どちらかにベアリングがついていればできるんだけど、上下にベアリングがついたエンドミルは逆目対策に最適なので、倣い加工には本当に使える。逆目対策の鬼だ。
上下ベアリング付きストレートビットはこのまま商品として売っているわけではなくて、先っぽにベアリングがついたエンドミルに自分で根元側にもベアリングを取り付けて作ったもの。
このエンドミルはアリエクスプレスで買ったけど、確か最近はamazonでも売っていたと思う。でも今見たら無かった。前は確かに売っていたと思うんだけどなー。
このエンドミルは軸が6.35mmなので、トリマーで使うためには6.35mmのコレットコーンが必要なので注意してほしい。
このエンドミルと同じサイズの内径6.35mm、外径12.7mmのベアリングを取り付けすれば倣い加工用上下ベアリング付きエンドミルの完成だ。
uxcell ベアリング(内径6.35 外径12.7)- amazon
僕は↑のベアリングを買って使っている。商品名には外径13mmと書いているけど、説明には外径1/2インチなので実際には外径12.7mmになっている。でも別にこのサイズのベアリングなら問題ないのでなんでもいいと言えばいい。
さて、この上下ベアリング付きビットをトリマーに取り付けて倣い加工をしていくわけだけど、こんな感じにセットする。

ちょうど型の部分にベアリングがあたるようにビットの出を調整する。
こうすれば型に沿うようにベアリングが転がるので、型とまったく同じサイズに削ることになる。
それでトリマーで削っていくと

こんなふうに型の形そのままに削ることができる。これが倣い加工や。型があればいくつでも同じものを量産することだってできる。

型そのままの形をコピペすることができた。
あとは型を外して加工していく。
装飾する
倣い加工が終わったら型をはずしてみるけど、これじゃただの円柱なのであまりおしゃれじゃない。
ちょっと装飾的な加工をして少しおしゃれな感じにしたい。
まずベアリング付きボーズ面ビットを使って、R加工をしていく。

これもベアリングがついているので、ただただトリマーを走らせるだけでいいので楽だ。
R加工が終わるとこんな感じになった。

R加工をするだけでも、下のほうに丸みがついてかわいくなった気せん??
このままでもミルを置くことはできるんだけど、すこしフィット感を出すため段差?溝?みたいなものを作りたいと思ったので、アマゾンでこんなビットを買った。

いろんなサイズのビットがセットになったベアリング付きストレートビットだ。交換用のベアリングも付いていた。
ベアリング付きストレートビットは、基本的にはビットのサイズと同じサイズのベアリングをつけて使うのが普通なんやけど、これの一番サイズの大きなビットのベアリングを外して、小さなサイズのベアリングと交換する。

交換用の六角もセットで付属しているので交換自体はめちゃくちゃ簡単。先っぽのネジを六角で外してベアリングを交換するだけや。

このビットで削るとビットサイズよりベアリングサイズの方が小さいので、その差の分だけ材料を削り取ることになる。ためしに2×4材で試してみるとこんな感じだ。

ビットで削ったあとはヤスリで整えるとこんな感じになった。いい感じや。

最後に仕上げとして、棒巻きサンドペーパーとかを使って全体が滑らかになるまでヤスリをかけて整えていく。
塗装
ここまで来たらあとは塗装だ。
基本的にはオイルフィニッシュすることが多い。
今回使うのはリボスのアルドボスというオイルのクリア。こればっかり使ってる。

アルドボスいいよ。めちゃくちゃ良い。ぜひ使ってみて欲しい。
オイルを塗ると、こんなふうに濡れたような色になる。これがたまらん。
まるで乾いた大地に雨が降り注ぎ、命が吹き込まれる瞬間かのように美しいではないか。(詩人)

オイルを塗ってはヤスリをかけ、を繰り返して最終はこんな感じになった。

まさかの・・・
完成したので、さっそくミルを置いてみる。
・・・あかん。ベアリングを交換したストレートビットで作った段差だと溝の幅が狭くてミルの底がちゃんとフィットしない・・・。もうちょっと溝の幅を大きくする必要があるな。
どうするか考えたあげく、45度のビットを取り付けたトリマーを逆さまに置いて、めちゃくちゃ簡易的なトリマーテーブルを作った。こんなやり方は正直褒められたもんじゃない。

イメージとしてはこんな感じで削りたい。この削り方は普通の手持ちでのトリマーでは不可能だ。

45度のビットをわずかに出して、ガイドに当てながらクルクル回して台の淵部分を削っていく。

こんな感じで削れた。段差が斜めになって良い感じになったんじゃないかな。

あとはヤスリで整えて、オイルを塗り直す。

完成
これで完成だ。


ミルを置いた感じも良い感じだし、スパイスの削りかすが直接落ちなくなったので満足度は高い。
最後に苦肉の策で45度ビットで削ったけど、段差が斜めになってミルを置いた時に自然と中心に誘導される感じになった。
久しぶりに小物を作ったけど、小さな物は完成も早いしどんどん形になるので作っていて楽しい。
いちおう妻のOKもでたのでこれでしばらく使ってみようと思う。
でも掘り込んだタイプの台の方がいいかもなー。そっちの方が置きやすい気がする。